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プロ野球、埼玉西武ライオンズのエース・今井達也投手。彼のピッチングをテレビで観たことはありますか?
「え、なんだか力が入ってないみたい…」「まるで遠投みたいに軽く投げてる?」
そう感じた方も多いのではないでしょうか。それなのに、彼が投げるボールの速さは、なんと最高160km/hに迫るのです。
まるで魔法のようなその光景に、「どうしてあんなに楽そうに、あんなに速いボールが投げられるの?」と、誰もが首をかしげます。
実は、その秘密は「才能」や「センス」という一言では片付けられない、私たち一人ひとりの体に生まれつき備わっている「設計図」にありました。
この記事は、単に今井投手の謎を解くだけではありません。読み終える頃には、
かもしれません。
野球に詳しい方も、そうでない方も、ご自身の体と向き合う新しい旅に出るつもりで、ぜひ最後までお付き合いください。
今井投手の謎を解くカギ、それはソフトボールの上野由岐子投手や、大リーグで活躍する千賀滉大投手など、数多くの一流アスリートから絶大な信頼を寄せられているアスリートコンサルタント、鴻江寿治(こうのえ ひさお)さんが提唱する「鴻江理論」にあります。
なんだか難しそう…?いえいえ、ご安心ください。理論の根っこは、驚くほどシンプルです。
人間の体は、生まれつき「うで体」と「あし体」の2つのタイプに分けられる。
たったこれだけです。
これは血液型のように、お母さんのお腹の中にいる時にすでに決まっている、変えることのできない個性だと考えられています。
これは、どちらが優れているという話では全くありません。
右利きと左利きがあるように、単なる体の特性の違いです。
これまで、体育の授業や部活動では「全員が同じフォーム」を目指すのが当たり前でした。
しかし、この理論は「一人ひとり体の設計図が違うのだから、最適な動き方も違って当然」と教えてくれます。
「自分は運動が苦手…」「なぜか疲れやすい…」と感じていた方も、もしかしたら自分の体のタイプと合わない動き方を、無意識のうちに続けていたのかもしれませんね。
さあ、いよいよあなたご自身の体のタイプを調べてみましょう!
複数のチェックを行うことで、より正確にご自身のタイプを把握できます。ぜひ、ご家族やご友人と一緒に試してみてください。
普段、何気なく行っているこの動作に、実は大きなヒントが隠されています。
さて、あなたはどちらのタイプでしたか?
診断結果
【なぜ?】「あし体」の人は、体の重心が「かかと」側にあるので、足の力だけで安定して立てます。一方、「うで体」の人は重心が「つま先」側にあるため、一度体を前に倒して重心を移動させてから立つ方が自然なのです。
2リットルのペットボトルが6本入った箱など、少し重いものをイメージしてください。
それを床から持ち上げる時、あなたはどんな体勢になりますか?
診断結果
【なぜ?】「あし体」は足の力(押す力)、「うで体」は背中や腕の力(引く力)を使って物を持つのが得意だからです。
よく「荷物を持つときは膝を曲げて」と言われますが、これは「あし体」タイプの人に合った動き方だったのですね。
軽くで構いませんので、その場で前にジャンプしてみてください。
診断結果
【なぜ?】これもパワーの源の違いです。「あし体」は背筋を使って伸び上がるように、「うで体」は体の前面を縮めるようにして力を出すのが得意なのです。
いかがでしたか?いくつかのチェックで同じ結果が出たなら、それがあなたの体のタイプである可能性が高いでしょう。自分の体の「クセ」が、少し見えてきたのではないでしょうか?
セルフチェック、お疲れ様でした。
それではいよいよ、今井投手の謎解きです。
もうお分かりですね。そう、今井達也投手は典型的な「あし体」なんです。
彼のあの不思議な投げ方は、すべて「あし体」の理論に当てはめていくと、パズルのピースがはまるように、面白いほどスッキリと説明がつくのです。
「あし体」の人が力を発揮する時、主に使うのは体の後面、つまり背中側の筋肉です。
重心が「かかと」にあるため、自然と背筋に力が入りやすいんですね。
今井投手も、ボールを投げるための巨大なエネルギーを、背中や下半身で生み出しています。だから、ボールを投げる腕そのものには、余計な力が入っていないのです。これが、あの「力感のない」「脱力している」ように見えるフォームの最大の秘密です。
彼の力の生み出し方は、さらにユニークです。鴻江氏の分析によると、今井投手は「踵→つま先→踵」という独特な体重移動を行っています。
これは、一度つま先側に体重をかけて力を溜め、最後に軸足の踵で地面を強く「押す」ことで、下から突き上げるような爆発的なエネルギーを生み出す技術です。この「押す力」こそが、「あし体」の真骨頂なのです。
鴻江さんは、今井投手の腕の使い方を、日本の伝統的なおもちゃ「でんでん太鼓」に例えています。
でんでん太鼓は、持ち手の棒を回すことで、両脇の玉が自然に太鼓を叩きますよね。玉自体が頑張って動いているわけではありません。
今井投手の腕も、まさにこれと同じ。足から始動し、体幹(体の中心)が力強く回転することで、腕は鞭のようにしなって後からついてくるだけ。
意識的に腕を振ろうとすると、せっかく背中で作った力が逃げてしまうのだそうです。
これが、一部で「手投げのように見える」と言われる理由です。しかし実際は、全身の力をロスなく効率的にボールに伝えている、非常に合理的な投げ方だったのです。
野球に詳しい方なら「おっ」と思うかもしれません。投手のスパイクのつま先には、投げる時に足を引きずるため、「P革」という補強カバーがついているのが普通です。
しかし、今井投手のスパイクには、このP革がついていません。
なぜなら、「あし体」である彼の投げ方は、地面をつま先で擦るのではなく、後ろ足を高く蹴り上げるようなフィニッシュになるから。P革をつける必要がないのです。こんな細かい部分にも、彼の体の使い方の特徴がはっきりと表れているんですね。
「なるほど、今井投手のことは分かったけど…」と思ったあなた。
ここからが、この理論の本当に面白いところです。「うで体・あし体」の考え方は、私たちの日常生活を劇的に変える可能性を秘めています。
実は、体の不調にもタイプ別の傾向があるんです。
もしあなたが長年続く不調に悩んでいるなら、ご自身の体のタイプと姿勢を見直してみることが、改善の第一歩になるかもしれません。
最近では、この理論に基づいて開発された骨盤ベルトや、帽子のつばの長さが違うキャップなども販売されています。
自分のタイプに合ったものを選ぶことで、体のバランスを整え、パフォーマンスを向上させる手助けになるかもしれません。
最後に、今井達也投手の人柄が伝わる、素敵なエピソードをご紹介します。
彼は今、育成契約の後輩である三浦大輝投手を、非常に熱心に指導しています。
時には、テレビ電話を2時間以上もつないで、窓ガラスに映る自分の姿でシャドーピッチングをしながらアドバイスを送ることもあるのだとか。
なぜ、そこまで親身になるのか。もちろん、「彼の人生を変えてあげたい」という優しさからですが、理由はそれだけではありません。彼はこう語っています。
「三浦に教えることで僕自身、ピッチングに関して再確認できる。頭の中を整理して説明していくうちに『こうかもしれない』とパッとひらめくこともあります」
人に教えるという行為を通じて、自分自身の理解をさらに深め、新たな発見につなげているのです。常に自分の体と向き合い、より良いものを探し続ける探求心。
そして、その知識を惜しみなく分かち合う優しさ。彼が多くのファンから愛される理由が、ここにあるような気がします。
今回は、今井達也投手の不思議な投げ方の秘密を「うで体・あし体」という視点から、深く、そして広く紐解いてきました。
一見、才能や努力だけで成り立っているように見えるプロスポーツの世界も、実はこんなにも繊細で、一人ひとりの体の個性に合わせたロジックの上に成り立っているんですね。
そして、この「うで体・あし体」という考え方は、トップアスリートだけのものではありません。私たち一人ひとりが、生まれながらに持っている、かけがえのない体の「設計図」です。
そう感じたら、ぜひ今日のセルフチェックを思い出してみてください。自分の体の声に耳を澄まし、タイプに合った動き方を少し意識してみるだけで、あなたの毎日はもっと快適で、輝きを増していくはずです。
まずは、椅子からスッと立ち上がるところから。あなただけの「体の取扱説明書」を片手に、新しい自分を見つける旅を、今日から始めてみませんか?
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